●お風呂にとって必要な広さとは
快適性の原点はまず、トゴール湯空間の広さにあります。“気分が壮大で、ゆったりできる空間”、“くつろぎと語らいの空間”、“彩色と音響を楽しめる空間”などさまざまな要素が入浴空間には求められます。つまり、スペースと内部意匠に秘訣があるのです。
東京ガスによる「家庭風呂の広さについて」の調査によると、最近までは浴槽と洗い場の平均的な合計面積が僅か0.7坪(2.3平米)でした。また、ある調査では就寝前だけ利用したお風呂が最近では土曜・日曜を中心に朝のシャワー、夕食前と寝る前の3倍の利用パターンにシフトしています。一回当りの入浴平均時間もこれまでの7分から20分に延び、使用利用効率は驚くほど向上し、多機能化しているのです。限られた住宅面積事情はあるにせよ、最近個建住宅も入浴施設の大切さに留意し少しずつ広くなる傾向にあります。そこでトゴール湯をめざす皆様には是非1.5坪以上を確保して欲しいものです。
●リフレッシュ機能で楽しく
締付けていた衣類をスッパッと脱ぎ捨て裸になった瞬間は、誰しも何ものにも替えがたい解放感に浸ることができ、そして湯船に入り、溢れる“ザー”と言う音とともに、“ホッ!”とする最高のリラクセーションを味わうことができます。
心と体のリフレッシュにはまず両足を揃えて伸ばせる湯船が望ましいのです。この姿勢でまずぬるめのお湯を使い、メンタルな副交感神経支配の安定感を得ることから始まるのです。トゴール湯は優しく体の芯まで暖める効果があります。
次に、爽やかな体温の上昇で、まず湯船の中でのストレッチ運動をします。そして、ゆっくりお湯から出て、壁を両手で押しつける姿勢で足や腰など下肢の筋肉を伸ばします。ゆっくりとした上半身の運動もします。床材はは滑らない磁器タイルをおすすめします。トゴール湯は硬くなっている筋肉を解きほぐすのにも役立ちます。
シャワーもこのリフレッシュ機能には欠かせません。仕事やスポーツで疲れた部位にこの温熱と水圧を利用して筋肉マッサージをします。ハンドシャワーでゆっくり心臓に向けてマッサージする求心性マッサージに人気があります。温度変化と可変圧力の機能をもったシャワー装置を備えましょう。エキスパンダー、鉄アレー、ぶら下がり器など浴室の隅に置くのもトレンディなリフレッシュアクションなのです。
●リゾート感覚をバスルームに
家庭の中で、お風呂空間を限りなくリゾート気分で満たしたいのは多くの人の願いです。
リゾート気分を味わうには五感を刺激するように考えます。つまり、目で自然のグリーンの景色を、耳で小鳥や虫の鳴き声を、鼻からは森の香りを楽しみ、話をし口を動かし、皮膚からの温冷刺激など総合的にリゾート機能を再現するように配慮したいものです。
勿論本物の感じは無理としても、観葉植物、絵画、オーディオ、浴室用テレビ、ハーブコーナー、そしてバスルームを部分的に、一体的に、操作のできるライトアップなどの照明などで、優しさ一杯を演出し、バスルームに集うことの楽しさを表現するなどトゴール湯の更なる効果を期待することができるのです。
疲れを癒し、リフレッシュでスカッとし、リラクセーションでホッとする・・・バスルームは21世紀の“ご家庭のオアシス”そのものなのです。
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